A-CUP CLUB DIARY -SEASON THREE-



筑波耐久茶屋


レースには、リザルトをみただけでは知り得ない様々なドラマがある。もはやフィクションと言われて久しいAかっぱ〜日記だが、あたくしは今宵、真実の語部(かたりべ)となろう。

さて、筑波耐久茶屋2日目NS2クラス。日章旗が振り下ろされ、誰よりも早くバイクにまたがったのはポールポジションのデシュー・オガワだった。ところが・・・

・・・ありりっ?

バイクがスタートしない。エンジンはかかってあったはずなのに、突然ストールしたようだ。しかしセルがまわらない?デシュー氏は、バイクをおさえていた第二走者のほらげっちとふたりでおしがけを試す。・・・これもダメ。コースで立ち往生するアルプス号にアルムおんじが駆け寄った。わからない。なんだ、なんだなんなんだ??

ピットの面々は、このありえない事態に顔面蒼白

出走した49台はすでにファーストラップを終えてアルプス号の脇を通り過ぎていった・・・と、思った瞬間、オガワ氏スタート!

みんなとりあえず胸をなでおろすが、戻ってきたアルムおんじにたたみかける

いったいどうした?!エンジン?電気系?だいじょうぶなの?

「キルスイッチがはいってた・・・(T_T)」

il||li _| ̄|○ il||li

どうやらバイクにまたがってハンドルを握ったとき、キルスイッチに触れてエンジンが落ちたらしい。それに気づかず、あ〜でもないこ〜でもない・・・。そら〜なにしたって動かんわなぁ・・・

さてモニターを見ると、出走車両50台のうち、現在のポジション50位・・・ポールシッターが1周目でいきなり最下位かいっ!

しかしデシュー・オガワ氏の怒濤の反撃がはじまるのはこれからだった。

恐るべし「どきやがれオーラ」を発しながらラップを重ね、気がつくと1ラップ先を走っていたはずのアルプス01号に追いつき、とうとうメインストレート、みんなが見ている前で華麗にかわし去った。そして1時間10分後、ライダー交代の時点でポジションなんと9位!鬼の41台抜きだ。
とはいえ、上位とのギャップを見る限りこれ以上順位をあげるのは物理的に不可能だった。しかし、ほらげっちがいつものタイムを維持できれば9位は維持できる。ただ、後続もいいタイムをだしているからミスは絶対赦されない。

「まかせてよ(^^)v」

ほらげっちは、自信満々でコースインしたが、ダイエットに失敗したせいだろう、タイムがさっぱりあがらない。結局、再度アルプス01号のアフリカさんにパスされ、しかも、最後の最後、チェッカーを受けた瞬間もう一台にパスされた。その差わずか数センチ。
かたやアフリカさんは、1ラップごとにタイムをのばし、追い上げもみごとにトップ10入り。国家の威信を見せつけた。

+++


レースには、リザルトをみただけでは知り得ない様々なドラマがある。どのチームにもきっといろんな物語があるんだろう。あたくしは、まぁ、ポールポジションは好きだけど、表彰台も好きだけど、やっぱりいろんなことをひっくるめてレースそのものが、好きだな〜・・・

なんて、今日はシリアスに締めてみたりして・・・

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2006年11月16日(木) No.54 (レース::耐久)