さて、盆だ
うちの福島の実家にも、死んだじ〜さまば〜さまが帰ってくる。しかし、あたくし21日からのラスベガス出張をかかえ、とても実家に帰れる状態ではない。
そんなみそぎたまえの携帯が鳴ったのは木曜日のことである。
「帰れない?あらあら・・・おば〜ちゃんが怒るね。ど〜するの?」
おか〜ちゃんの脅迫に近い電話であった。
「というよりね、帰ってきて、あんたの倉庫にある荷物を少し整理してほしいのよ」
2年間台湾に飛ばされ、帰国したのはかれこれ5年前。引っ越し荷物をそのまま倉庫につっこんでおいたので、実は未だに荷が解かれていないのだ。
「捨てていいものなのかなんだか、まったくも〜場所ばっかりとって」
すっ・・・すみません・・・
「もう5年もたってるんだからいい加減にしてちょうだい。倉庫が一向に片づかなくて困るのよ」
ひぃ〜・・・
「台湾製のオーブンだの、漢方鍋だの、さっぱりわからないものがあって、も〜まいったわ」
いや・・・実はおか〜ちゃ〜ん、私、21日からラスベガスに出張になっちゃったんですよ〜。だからその前にやることがいっぱいあって・・・あの〜・・・とても休めない状態で・・・ぁぅぁぅ・・・
「えっ!?ラスベガス??」
そ〜なんですよ〜。も〜大変で〜。1週間もボス放っていくんで、事前にやっておくことがてんこもりなわけで・・・・
「ちょっとちょっと!ラスベガス??買い物!買い物っ!」
へっ?
「ラスベガス、いいわねぇ!ほら、アウトレットもあるし。私のほしいものわかるでしょ?○○とか××とか、まとめて買ってきてちょ〜だいよ」
あの〜・・・倉庫の片づけわぁ・・・?
「まぁ、とりあえず私がやっておくわ。そんなことより、買い物頼むわよっ!」
お餞別わぁ〜・・・?
「冬物のクリーニング代 数万円。たてかえてあるからね。よろしく」
狭い我が家にオールシーズンの洋服を保管することはできないので、着ない服を実家に送りクリーニングに出し、そのまま保管してもらっているのだが、その請求らしい。
あの〜、母上の所望品、数万円では買えませんがぁ〜
「なんのためのラスベガスなのっ!持ち金、倍にしてきなさい!」
娘が海外いくっていうのに、餞別もなければ「きをつけなさい」のひとこともない、なんと非情な母子関係・・・。うわぁん(T_T) グレてやる(T_T)
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