A-CUP CLUB DIARY -SEASON THREE-



信長の野望


天下をとるだの、信長の野望だのいろいろとほざいていようと、所詮負け犬の遠吠え。要するに、80字以内で簡潔に説明すると

『筑波耐久茶屋 5時間耐久ミニバイクレースに参戦すべく、レース前日練習走行してたらコケた。ケガは左小指開放骨折、右手親指靭帯断裂、左肋骨一本骨折』

つことで、まさに満身創痍とはこのことである。

とても運が良かったのは、転倒後、5時間後には手術が終わったこと。重傷だったわりに処置が早かったので大事には至らなかった。(このあたりの話はまた別途)

っても、ホントは入院してもおかしくないんですからねー、と看護師さんに言われたが、かといってそのまま家に帰ってSEブチョーとぽそぽそごはん食べたりしたら、ますますブルーになって別な病で病院おくりになてしまいそうだったので、結局筑波に戻り、レース前夜祭で盛り上がるチームに合流。

ああ、痛いですよ、痛いですとも。麻酔が切れて、どんどんどんどん痛くなるわけですよ。しかし、だ。てんちょーやブンゲンさんから発せられる容赦ない罵声と嘲笑に耐えることを考えれば、こんなケガの痛みなぞはっきりいって蚊に刺されたようなものである。おかげであたくしはその夜、結局痛み止めを飲まずに爆睡することができた。

さらにいうなら、気がつくと、あたくしのしらうをのような手を包む真っ白い包帯が、宴会で意図的につけられた醤油とかラー油のシミだらけ・・・。次の日病院で看護師さんにのけぞられ、待合室の患者さんに失笑され、そのかっこ悪さといったら、転倒したかっこ悪さなど恥の数に入らない。

そしてつくづく思うのだ。今日あるあたくしは、みんなに鍛えられたたまものなのだな。かくして、あたくしはまた強くなる。

ありがとう、みんな。次は天下を奪るよ。

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2013年12月04日(水) No.319 (レース)

信長の野望


蒸し暑い、夏至の日の京都の夜だった。
備中高松で戦う羽柴秀吉の援護を命ぜられた明智光秀は、突如、桂川で踵をかえす。「敵は本能寺にあり!」秀吉の援護には向かわず、自身の主、織田信長に反旗を翻した。

世に言う本能寺の変である。

天下統一を目前に倒れた信長の心中、いかばかりであろう。
あたくしは、ほほを伝う涙をぬぐいながらぱたんと『信長公記』を閉じた。

ああ、いまのあたくしほど信長のきもちが理解できる人間はほかにおるまい

そうだ、天下は目の前だったのだ。あとすこしで、あたくしはチームトップタイムをたたきだしオートショップアオヤマの勢力図が塗り替えられ、翌日には晴れてあたくしの天下となるはずだったのだ。なのになぜ、ああ、なぜあたくしは、筑波サーキットの第一ヘアピンでコケたのか?!

あのとき、転倒直後、屈辱に耐えかねて、あたくしはオフィシャルに向かって叫んだ

蘭丸*!介錯をっ!

「姫っ!すぐ参りますっ」

オフィシャルはそう言ったが、来たのは救急車だった・・・

コケるだけならまだしも、もれなく骨折もついてくるというこの始末に、もうあたくし骨も心も複雑骨折。「あ〜カッコわる〜・・・」と何度も救急車の中でつぶやく信長公にそんなことないですよ、とオフィシャルのにーさん。おやっ、よく見るとちょっとイケメンじゃないの!!ここはしおらしく痛い痛いと泣いたフリしたほうがカワイイだろうか、などと煩悩がよぎるあたり、あたくしの天下はまだまだなのかもしれない・・・

「つーか、20年早いわ!ヴォケ!」

てんちょーとブンゲンさんの罵声と高笑いが頭の中でリフレインしていた

(つづく)


*蘭丸=森 蘭丸、信長のお小姓

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2013年12月02日(月) No.327 (レース::耐久)

信長の野望


蒸し暑い、夏至の日の京都の夜だった。
備中高松で戦う羽柴秀吉の援護を命ぜられた明智光秀は、突如、桂川で踵をかえす。「敵は本能寺にあり!」秀吉の援護には向かわず、自身の主、織田信長に反旗を翻した。

世に言う本能寺の変である。

天下統一を目前に倒れた信長の心中、いかばかりであろう。
あたくしは、ほほを伝う涙をぬぐいながらぱたんと『信長公記』を閉じた。

ああ、いまのあたくしほど信長のきもちが理解できる人間はほかにおるまい

そうだ、天下は目の前だったのだ。あとすこしで、あたくしはチームトップタイムをたたきだしオートショップアオヤマの勢力図が塗り替えられ、翌日には晴れてあたくしの天下となるはずだったのだ。なのになぜ、ああ、なぜあたくしは、筑波サーキットの第一ヘアピンでコケたのか?!

あのとき、転倒直後、屈辱に耐えかねて、あたくしはオフィシャルに向かって叫んだ

蘭丸*!介錯をっ!

「姫っ!すぐ参りますっ」

オフィシャルはそう言ったが、来たのは救急車だった・・・

コケるだけならまだしも、もれなく骨折もついてくるというこの始末に、もうあたくし骨も心も複雑骨折。「あ〜カッコわる〜・・・」と何度も救急車の中でつぶやく信長公にそんなことないですよ、とオフィシャルのにーさん。おやっ、よく見るとちょっとイケメンじゃないの!!ここはしおらしく痛い痛いと泣いたフリしたほうがカワイイだろうか、などと煩悩がよぎるあたり、あたくしの天下はまだまだなのかもしれない・・・

「つーか、20年早いわ!ヴォケ!」

てんちょーとブンゲンさんの罵声と高笑いが頭の中でリフレインしていた

(つづく)


*蘭丸=森 蘭丸、信長のお小姓

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2013年12月02日(月) No.318 (レース)