退院してから早くも1週間がすぎたわけだが、思えば5泊6日・・・、長い入所生活であったな。
こと、この滞在期間中、あのクソまずい食事に耐えたあたくしは、実にほめられてしかるべきであろう。
あたくしが世話になった病院では、朝食はパンかごはんが選択できることになっており。さらに「大盛」「はんぶん」など量を選択できるという魅力的なオプションもついていた。
しかし入院のガイダンスに訪れた実にプリティな看護婦(22歳)は、「パンとごはんはどちらにするか」はきいてきたが、大盛にするかどうかをあたくしに尋ねなかったのだ。 こんなプリティな白衣の天使を前に「あの〜ごはんの量は大盛で・・・」と、こちらから切り出すのはさすがに羞恥心が働く。あたくしは大盛のリクエストをすることなく泣き寝入りしたのだが、かえすがえすも悔やまれる。
病院の食事なぞまずいにきまっている。そんなものを大盛にしたところで、苦痛が倍になるのではという話もあるが、しかし考えてみてくれ、日に三度の食事はとらわれの美女(←って、誰さ?)に許される、ただひとつのイベントなのだ。
あたくしは3時間にわたる大手術(いや実質1時間だけど)のあと、麻酔がきいてまったく感覚のない右腕をぶらんぶらんさせながら、みごと夕食を完食するという囚人の見本のようであったとおもう。 ま、麻酔がきれてからは、さすがに食事はのどもとおらなかったがな・・・
しかし、術後24時間後には食欲も回復し、退院前夜、とらわれの美女は病院を抜け出し焼き肉を食べる暴挙に出たが、これは許されてよかろう。
シャバの飯はうまかった。
ああ、ビバ健康!
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