A-CUP CLUB DIARY -SEASON THREE-



ナイト・ホーク


いま読んでいる本『Q&A』(邦訳『ぼくと1ルピーの神様』)

この本の中で、主人公の少年が、日本人の観光客にタージマハールのことを詳しく教えてくれと声をかけられ、聞きかじった別のガイドの説明をそのまま・・・というよりかなり適当に説明するというシーンがある。日本人は「おおっ!ガイドブックにも書いてないおもしろい話をありがとう!」としてチップを主人公に渡すのだ。

この主人公は特に悪気があって適当なことを言ったわけではない。しかしあたくしは、悪気があって、外国人におおうそをつくのがだいすきだ。

「私のひぃじーさんは、ハラキリした」「父はサムライだ」。職業を聞かれると「ニンジャ」とか「ゲイシャ」とか答えるのはあたりまえ。イミグレーションカードの職業欄に堂々と「カラテ ティーチャー」と書いたこともある。

こと、日本の文化については特にいい加減なことを教えるのが愉快だ。

たとえばつい先日のこと。

ボスが、おまけに「てぬぐい」がついたお茶のペットボトルを買ってきた。そのおまけの「てぬぐい」を見てボスが言う

「タマエ、これはいったい何なのだ?」

ああ、それは日本のマスクです。たとえば、娼婦が道に立って客をとるとき、顔を隠すのに活用されます。また、泥棒などもよくこのマスクをつかいますね。

「・・・いい加減にしなさい(-"-)」

ほんとですってばよ。ほら、これが娼婦が客引きをしている場面(左上写真参照)で、手にもっているのは、ポータブル・タタミマット。どこでもお仕事ができたわけです。こんな彼女たちは当時『ナイト・ホーク(夜鷹)』とよばれておりましたが、世が世なら『F117 ステルス』とでもいいましょうか。

「うーむ・・・なるほど。しかし、そんなものをお茶のおまけにつけるというのはどういうことなのだろう」

おっと、○○さんに電話しなきゃ。ということで仕事にもどらせていただきます。

「・・・(--;コラ」

まぁ、こんな具合だな。

しかし、こういういことばっかりしていて、ほんとに後で自分のクビをしめることになるので注意が必要だ。その顕著な失敗例を報告したいが、それはまた今度。

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2007年05月16日(水) No.137 (未分類)

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