走れ!Aかっぱ〜 Season 4



ぢょしだいせい みそぎたまえ


みそぎたまえ、実は2017年4月から2年間、大学に通っていたというこの事実。あたくしは2年間「ぢょしだいせい」すなわち「JD」と呼ばれていたのだ。

日本には大学院大学という社会人向けの大学院が数多くあり、あたくしはその大学院大学のひとつで「ギジュツケイエイガク」という学問を修め、2019年3月無事卒業した。まぁいうなればMBAみたいなビジネススクールと考えていい。
授業は平日夕方6時半から10時ちかくまで。土曜は朝9時から夕方6時まで。
それはそれは過酷な2年間で、毎日レポートに追われ、寝る間もなく、休みもなく、旅行も行かず、バイクも乗らず、ただただ地獄のような2年間であったが、しかし得たものはとてつもなく大きく、いまもってこの機会を与えてくれた人たちには感謝してもしきれない。

思い起こせば2017年2月某日・・・、あたくしは「入試説明会」に参加した。

そこには8人ぐらい、この大学院への入学を検討している人たちがきてた。なかでも忘れられない2人がいて、というかその2人のことしか覚えていない。
ひとりはとても体の大きい、某有名ゲーム会社勤務の男性だった。説明会だったけれど、もう彼は願書をすでに提出していて、やる気満々。ぴしっとスーツを着て、礼儀正しく、受け答えもきちんとしてる。へぇ〜・・・ゲーム会社の人ってもっとゆるいイメージあったけど、さすがあそこぐらいの大手になるとちゃんとしてるんだなぁ〜・・・・きっとエリートなんだなぁ〜・・・

って、この人、耳にピアスの穴5つぐらいぼっこぼこあいてんですけど?

あたくしにとって彼はもはや人間の皮をかぶった妖怪でしかなかった。ピアスの穴ぐらいで妖怪よばわりするって、あたくしもどんだけ古典なのかって話もあるが、それはここではさておく。


そして、説明会は順調にすすみ、円もたけなわなころ、1時間ほどおくれてやってきた女子が1名。
やさしい女性らしい服装と、ほわわ〜んとした雰囲気の彼女は、これまた超有名一部上場電気メーカーでR&Dをやってる人だった。
当時、その電機メーカーはとにかく問題が多く、その日の朝刊もたしか1面トップはこの会社の不祥事だったはずだ。

曰く
「えっと、会社がこんななんで・・・」(全員爆笑)

ほわわ〜んと大胆なことをいう

「自分自身もこの先どうしたもんかと考え、ネット見てたら昨日ここの学校のこと知りまして・・・」

昨日の今日かい!!

出席者の誰もが心の中でそうツッコんだはずだ。


極めて印象にのこったこの二人は、その後あたくしの同期生として2年間ともに机を並べることとなる。


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2020年09月08日(火) No.3

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