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嵐のような3ヶ月であった・・・
西で名の知れた999乗りが、関東へ攻めにやってくると耳にしたのは昨年秋のこと。
「ヤツが来る?!」「関東を潰しに来るらしい」「いや、今回はただの下見じゃないか?」「本当の目的はラーメン食べ歩きって話だぜ」「絶対に伊豆でしとめろ。箱根は死守だ」「もう終わりだ!筑波や那須もやられちまう!」「慌てるな!俺たちには首都高渋滞という武器がある!」「国産マルチと組もうぜ。やつらなら勝てる」「中部は一体なにやってたんだ!」
関東のドカ乗りは、蜂の巣をつついたような大変な騒ぎとなり、即刻、伊豆・箱根地域に厳戒をしくよう命令が下る。
ところが、赤い999の代わりに、かれは黄色のBMW GSで現れた。関東のヌルいやつらなぞ、999を出すまでもないとふんだのか、まぁなめられたもんだが、とりあえずここで一同、胸をなでおろしたのが大間違い その後3ヶ月に渡り関東のドカ乗りを恐怖に陥れた、黄色い怪鳥伝説の始まりだった
峠最速・バカっぱやの黄色い怪鳥として恐れられ、刺されたドカは数知れず・・・。伊豆スカ・箱スカ・椿・芦ノ湖、そしてターンパイクは全て壊滅し、彼の後塵を拝すしかないドカ集団の赤い色を、刺され流れる血の色と、人はたとえた
その後も関東各地で怪鳥の目撃情報が伝えられ、しかしその数時間後には壊滅情報が届くというありさまに、手のうちようもなくただただ呆然とするばかり。
そんなことが3ヶ月あまり続き、そして2005年が始まろうとするころ、目撃情報がぱたりとやみ、怪鳥は突然姿を消した。
「すごいヤツだったな」「バックミラーに見えたと思ったら次の瞬間前方かなたにいるんだぜ」「あの程度の走り、三味線ひきながらで十分って話だ」「聞こえたよ!三味線の音!」「俺もだ。べべんべんべんってやつ」「すげーよあいつ」
怪鳥伝説は、本当の伝説となり、あの怒涛の3ヶ月がいまはただただ懐かしく、あたくしたちの口の端に上る怪鳥の話に、もはや恐怖や警戒はない。ただ賛美と畏怖が入り混じる。
またいつかあうこともあるかもしれない。どこかのサーキットで・・・どこかの峠で、あるいは佐野のいもふらい屋かもしれないし、高山の甚五郎ラーメン屋かもしれない・・・
そしてまたいつか突然現れるときまで、あたくしはこのおなかのなかの怪鳥のたまごを大事に育てよう・・・
・・・なんて展開だとウケるよなぁ〜うははははっ!
つことで、怪鳥!3ヶ月たのしかったよ!またみんなで遊ぼうぜっ!
2005年1月30日(日)
No.344
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