「まぁ、サイレンサーの取り付けなんて、あたくしにはたいしたことない作業だったわ。ほほほっ」
と、あたくしは修理したサイレンサーを自力でつけて、アオヤマさんちのツーリングに行ってまいった。実際はそれはそれはたいしたことある作業で、あたくしのしらうおのような手は爪の中まで真っ黒になり、その汚れは2日たってもまだとれず、どこにひっかけたのか腕は傷だらけ。まったくもって、いい年した女子のやることではない。
しかし、あたくしのプライドにかけてそんなことを暴露するのは愚の骨頂。なんのサイレンサーごとき、鼻歌歌いながらものの30分で取り付けたわ、と、あたくしはみんなにおおうそをつく。
そしてツーリングのてんちょーのブリーフィング
「あ、それからみなさん、本日、約一名、サイレンサーが脱落する可能性のある参加者がおりますので、後ろを走る方はご注意ください」
むきーっ!そんなことあるかいっ!
とおもったら、そんなことがありました。・・・その後80km走った休憩先でふと見るとナンバーステーぶらんぶらん・・・4つのうち3つのビスが吹っ飛んで、脱落寸前。
しかもツーリングもたけなわの頃、ただでさえ熱いシート周りがいつも以上に熱くなり、サイレンサーの接続部周辺のフレームがみるみる黄褐色に変色しはじめた。つか、これ廃棄漏れ?
うわーん、てんちょー!ごめんなさい!あたくしが悪かったです!
あたくしはそのままお店にローラを預け、メカニックモトパチくんの手でサイレンサーをも一度きれいに取り付けてもらったってめでたしめでたし。
とおもったら、その後ゴールデンウィークに感じ悪いツーリングチームと伊豆に走りにいった時、今度はテールランプのビス1本吹っ飛んだとさ。
つか、どんだけ振動するんだよ