A-CUP CLUB DIARY -SEASON THREE-



エールを - 長兄-


あたくしのおにーちゃんは実に愛すべき小心者である。

今回の原発事故で、1号機屋舎が爆発したその直後、「髪の毛が抜けはじめた!」と言ったのは先に書いたとおり。

その後、家の窓をきっちり閉め、ガムテープで目張りまでしたのに、実は換気口があいていたことが発覚。ほぼ半狂乱である。

「うわぁぁ!オレはもう死ぬんだぁぁ!ちくしょう!枝野のヤロウ!」

なぜここで官房長官をののしるのかさっぱりわからない

ということで、そんな小心者なおにーちゃんのために、保健所が放射線測定サービスを始めたらしく、さっそく測定に行ったらしい。

あたくしは、放射線測定協会というところから放射線測定器「はかるくん」というのを借り、それをもって六ヶ所村に放射線を測りに行ったことがあるが、思えばあんなもの、小学生の社会学習みたいなもんだ。あれに比べりゃこのたびおにーちゃんの放射線をはかったのは、本物のガイガーカウンター。

ガーとかビーとか鳴るたびに「うわぁぁ!オレは死ぬのかぁぁ!」と絶叫するおにーちゃんと、保健所職員の苦笑する姿があたくしにはありありと目に浮かんだ。

結果、保健所職員は「ああ、全く問題ないですね」と、さらり。おにーちゃんは急に前向きになって家にかえってきたそうな。しかしもちろん、今度は換気口もしっかり塞いで外気をシャットアウトだ。

おにーちゃん、高速が通じたら会いに行くよ。それまでがんばれ!

おにーちゃんにエールを!すべての被災者にエールを!

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2011年03月17日(木) No.269 (みそぎ家)