A-CUP CLUB DIARY -SEASON THREE-



二度と過ちは・・・


最近、よく聞かれること

「福島の人たちって、これまで東電から相当の恩恵を受けてきたんでしょ?」

おっしゃるとおり。あたくしたちは札束を口につっこまれずっとずっと沈黙をつづけてきた。雇用の確保や立派な公共施設、道路、そしてなんと言っても莫大な税収入と補助金。

そう。原発は、オイシイ、オイシイ、お金のなる木

メディアでは東電に怒りをぶつける人たちが取り上げられているが、あたくしは、東電を責められないと目をそらしたり、下を向いてしまう人たちもたくさんいることを知っている。

ここにきて原発に変わるエネルギーを模索したり、電気に頼りすぎた生活を見直そうと、あたくし自身も会社の人たちや仲間とよくそんな話をする。照明や暖房を積極的に消したり、どんなエネルギーが有効かを話し合ったり。この数年、CO2削減だエコだなんだと国をあげて啓蒙活動がなされてきたが、あたくしたちを変えたのはたった一発の事故だったというのは滑稽だ。

なんて高い授業料

なんて高い代償

「二度と過ちは繰り返しませんから」・・・ヒロシマの誓いを思う、今日この頃。

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2011年03月30日(水) No.275 (【嫁もらえ!シリーズ】)

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