A-CUP CLUB DIARY -SEASON THREE-



エールを!−おとーちゃん−


件の原発から40kmのところに住むおとーちゃんとおにーちゃん。再三わたる注意喚起の末、やっとふぐすまを脱出してきた。おにーちゃん一家は茨城南部にあるお義姉さんの実家に、おとーちゃんはあたくしの家にやってきた。そして一泊して帰って行った。って、ォィ!

「別にオレはきたくなかったが、おまえたちが心配するから顔をみせにきただけだ。」

「脱出した人もたくさんいるが、同時に避難してない人もたくさんいる。オレばっかり脱出してカッコワルイ」

「街は人も車もからっぽで、店も閉まって困ってる人がたくさんいるんだ。みんなやるべきことはやるべきだ」

おとーちゃんは、かっこいいんだかかっこわるいんだかよくわからないが、とにかくまた元気に帰って行った。

そうだ、あたくもやるべきことをやろう。

おとーちゃんにエールを!すべての福島県民にエールを!

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2011年03月19日(土) No.270 (みそぎ家)

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