A-CUP CLUB DIARY -SEASON THREE-



じょじょえん


先日、お取引いただいている高貴なるお客様より、ごちそうするのでお食事にいきましょうとお誘いを受けた。客にごちそうになるあたくしもどうかとおもうが、これはやはり、どんなに男らしくても隠しきれないあたくしのにじみでる女らしさが、彼らをノックアウトしたのだろう。仕方あるまい、あたくしは罪な女なのだ。

ということで、メールが届いた

「○月×日午後7時から、みそぎさんの好きなじょじょえんに行きましょう。ご都合いかがですか?」

あり?なぜに「じょじょえん」がひらがな表記?

もしかして、女女宴とかっていうキャバだったりして。うははは!と思ったがはっとした。

いや、女女宴だったら笑い話だが、もしかしてこれは徐々園とかっていうただの場末の中華料理屋?

「さぁみそぎさん!今日は私のおごりです!お好きなものをどうぞ!」って見たメニューが「麻婆豆腐定食」、「五目チャーハン」とかだったりしたらもう、あたくしはもう気絶するしかない。

しかし、高貴な客相手に「叙々苑ですよね・・・・?」と指摘するのもはばかられ、もんもんとするままそのまま当日を迎えてしまった。

そして昼過ぎに件の客より電話。

「みそぎさん、今日は宜しくお願いします。場所は六本木のじょじょえんです」

六本木!?やっぱりキャバ!?(←心の声)

「私、あそこの餃子が好きなんです」

うわぁぁぁ!やっぱ中華かよ!(←心の声)

「あ、まちがえた。じょじょえんに餃子はないですね」

よかったぁぁぁぁ(T_T)

「はい?」

あ、いえいえ、では今日は宜しくお願いします^^;


まったくもって、ひらがなだけでは表現しきれない、ああなんと日本語の難しきことかな・・・などと、はらはら涙をおとしはべりぬできごとであった。


写真は叙々苑のイベリコ豚。なぜに叙々苑で豚?というツッコミなんて聞く耳なし!とにかくおいしいからたべてみるように。

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2008年10月30日(木) No.232 (おしごと)

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