珍しくドラマなんぞをみている(←ヒマだから)。「医龍」という医療ドラマなのだが、手術のシーンを見る度に、あたくしは今年の1月の小指の手術を思い出さずにはいられない。
ああ、あれはとても寒い寒い、冬の日だった・・・
ストレッチャーで手術室に運ばれるあたくし。家族は手術室に入る先生に頭を下げた。「先生!たまえを・・・たまえを救ってください!あの子はまだ25歳なんです!おねがいします!」。手術室に入ると「ひと〜つ・・・ふた〜つ・・・み〜っつ・・・」と麻酔をかけられ、そして「手術中」のランプが消える瞬間をじっと待ち続ける家族・・・
・・・なんていうドラマは一切なかった。いや、一部は自ら放棄したんだったな・・・。
「手術の日は、家族の方お見えになりますよね?」と、先生。
へっ?誰も来ませんけど?必要なんですか?
「いっ・・・いや・・・その・・・ま、いいでしょう^^;」
確かに手術をなめていたのは認めよう。
しかしいよいよ手術の時間となったときだ。
「みそぎさぁん、そろそろ手術室いきますよ〜」
へっ?歩いていくんですかい?
「そですよ〜全然心配することないですからね〜^^」
少しは心配したいですぅ〜・・・(--;
さらに、手術室では自分で術衣に衣替え。そしてさらに
「はい、じゃ〜、この台の上に登って、横になってね〜」
あろうことか、あたくしは、見上げるほどに高い呪術台にうんしょうんしょと、ひとりでよじのぼらされたのだ!
そして麻酔をかけるときのカウントの儀式も、やったのかやってないのか、手術台に横になって1分後から、あたくしの記憶は一切飛んでいる。
次に気づいたのは病室で、手術した手をみてみると巨大な包帯の有様に思わず気絶しそうになったが、最後にとどめの一発。
「これ、手術室に入るときにはいていたぱんつで〜す。ここおいておきますね〜」
と、プリティな看護師ちゃん(←20歳)。
ぎゃ〜!いつのまに脱がされてたんだ!知っていたら勝負ぱんつにしたのに!くそぅ!
もうろうとする意識の中で、この手術が自分的に失敗したことを悟ったのだ。
まぁ、命にかかわらない手術なんて所詮こんなもんだろうけどさ。なんつ〜か、もうちょっとドラマチックにありたいよな・・・べつにいいけどさ・・・。
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