明けて8日(土)午前5時半
アオヤマさんちには、大勢のファンとスタッフが、ブンゲンさんの見送りに来て・・・
ませんがな!
見渡せば、きているのは名誉顧問のミツイさん、メカニックモトパチくん、ブンゲンさん、それとあたくしだけ?
・・・だよな・・・みんなあんまり期待してないんだよな・・・女将なんかまだ寝てるって話だし・・・
「いや、待ちなさい。今日は秘密兵器を用意したので紹介しよう!」
てんちょ〜が思わぬセリフを吐いた
「なんとヤングな19歳を2人用意した!」
じゅっ・・・じゅうくっ?
みると傍らには、我々が普段めったに接することのないヤングな若者が2名。彼らは前日たまたまお店に客としてやってきて、なんだかんだと話をしていいるうちに、実はてんちょ〜の(うん十年下の)学校の後輩であることを知り、さらにレースもとっても興味があるという話になったそうな。
「おぉそうだ!今思い出したんだが、明日は偶然にも筑波選手権。よかったらレースの手伝いでもしてみるかね?」
オヤジの巣窟と化しつつあるチーム・オートショップアオヤマ。 確かにアオヤマさんちにはヤング・ナカヤマというライダーがいる。しかし、ヤング・ナカヤマはこのオヤジ軍団の中では相対的にヤングだが、実はすでに大台を超えており、もはや絶対的ヤングではないことに、我々はやっと最近気がついた。ふと見渡すと、気力はさておき、いかんせん体力がないものばかり。ここいらでヤングなパワーがほしいと思っていたてんちょ〜の目は、そのときギラッと鋭く光ったに違いない。
てんちょ〜は女将に合図を送ると、女将が一瞬のうちに若いエキスを吸収、2人の若者たちの意識がもうろうとしたところへ、てんちょ〜の巧みな話術・・・。何も知らない19歳の少年なぞ、この妖怪夫婦の手にかかったらひとたまりもない。かくして少年2人は急遽スタッフとして参加することになったのだ・・・・と、おもう。
以上のような経過で、ヤング2人と特別顧問ミツイさん、ブンゲンさん、モトパチくん、そしてあたくしの6人は、一路早朝の筑波へ向けて出発した
そう・・・このときはまだ、この日劇的なドラマが起きることを、誰も知るよしもなかった・・・
(つづく)
|