ちょっぴりおセンチになってしまったあたくしは、失意のうちに旅にでたわけだが、まぁ、その報告はおいおいするとして、いま、あたくしは、ふぐすまの実家で過去5日間に駆け抜けた数百キロの峠道のかずかずをおもいめぐらしている。
さて、実家に到着するという数時間前、あたくしは、とある東北の、国道とは名ばかりの獣道からおか〜ちゃんに電話をした。
夕方6時ごろには着くからね〜
しかし5時半に到着したあたくしを待っていたのは、玄関に鍵がかかった母屋だった・・・
まさか、おか〜ちゃん、家の中で倒れてたりしないでしょうね?!
あたくしは家の周りを一周し、どこか空いている窓がないか探したところ、玄関脇の窓が堂々と開いていて、でぶ猫三四郎が「にゃ〜」と顔をだした。 あたくしはそこから家の中に侵入。おか〜ちゃ〜ん!
・・・いない・・・
娘がはるばる長旅から帰ってくるというのに、実に非情な母である。
そこへ携帯がぶるるるる・・・
「あら、あんたもう着いたの?今ねぇ、コジマ電気に遊びに来たところなのよ」
コジマ電気に遊びにって・・・(--;
「ごはんは冷蔵庫に入ってるからチンして食べて。おかず?納豆あるでしょ納豆」
またかい!
非情な母親のせいで、ますますセンチメンタルになってしまった。ゴールデンウィーク傷心旅行はかくして終焉を迎えたのである。
|