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彼岸である
よい子のたまえちゃんは、当然イナカ帰って墓参りだ
きっと娘の帰りを待つ両親が、ご馳走を並べて待っていてくれるに違いない。あたくしには2人おに〜ちゃんがいるのだが、うち一人は東京に住んでおる。そのおに〜ちゃんが帰ってくるときなどは、もう朝昼晩のメニューが決まっていて、しかもおに〜ちゃんの好物だけのスペシャル・チョイスだ。 さらに、おに〜ちゃんの子供のために、お菓子やらプリンやらがどっさり冷蔵庫に用意される。
娘のあたくしだって上げ膳据え膳よねっ!この寒い中バイク走らせてイナカに帰るというのに、これでご飯がチンだったり、納豆しかないなんてことがありえるだろうか?まさかそんな鬼のような両親ではあるまい。
さて、家につくと、なにやら親戚がまたぞろぞろ来ており、あ〜まったくイナカってのは面倒ばっかりだわよ。おちおちご飯も食べられない。
おか〜ちゃ〜ん・・・あたくしの白いごはんわ・・・?
「あら、今日はおはぎをたくさんつくったから炊いてないわよ。冷蔵庫に夕べの残りがあるからチンしなさい、チン」
・・・
おかずわぁ〜?
「納豆あるわよ。納豆。好きでしょ?」
・・・
あっ!お刺身あるじゃないの!どうして隠してるのっ!
「あっ!・・・それは・・・おに〜ちゃんにとっておこうかと・・・」
どうしてあたくしは納豆なわけ?
「しょうがないわね。はい」
・・・お刺身はプラスチックの容器にはいったままでてきた・・・
ウチのおか〜ちゃんは、こういうプラスチック容器にはいったものは、必ずお皿に移し替えて食べる。お菓子なども、箱や袋ごとだそうものならものすごい剣幕でしかられたものだ。いまでもそれがトラウマで、家であたくしは袋のままとかパックのままその状態で食べることにものすごい抵抗がある。
それをしこんだおか〜ちゃんが、あろうことかプラスチック容器に入ったままの刺身をどんっ!だ。
さらにチンしたご飯は、茶碗に移されることなくタッパーウェアにはいったままでてきた・・・・
今日こそ確信した。 あたくしは、やっぱり橋の下で拾われた子供に違いない
ところで、おか〜ちゃん・・・例のモノ買ってきたよ
「えっ!ほんと?ありがとう!うれしいわ!そういえば、金目鯛の煮付けつくったのよ。あんた好きでしょ?食べる?あ、千葉のおばちゃんがいちごもってきたわ。あんたにって。そうそう、隣のイガリさんちのほうれんそう、今朝つんできたの新鮮でおいしいわよ〜。ごまだれもつくったのよっ!ほらほら!」
なんてゲンキンな女だ・・・こういう女っているよな・・・・って、そりゃあたしだよ。
ああ、あたしたちって激しく親子・・・・と、またしてもがっくり肩をおとす、お彼岸のみそぎ たまえであった。
2005年3月20日(日)
No.500
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はは
[E-Mail]
2005/03/22/23:07:59
No.508
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作った料理食べないで、帰ると何時も白いどんぶり飯に、納豆かけて食べているんじゃないのよ。それが一番嬉しいのかと思っていたよ
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たまえ
2005/03/22/23:24:17
No.509
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よんえす
2005/03/23/21:31:48
No.511
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