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伯母の通夜の席で従兄弟のとっちゃんに、十数年ぶりにご対面。
「おっ!たまえちゃん、久しぶりだなぁ。すっかりきれーになっちゃって!」
とっちゃんは正直者で有名だ
「たまに田舎に帰ってきてんの?おじさんおばさんに早く結婚しろとかいろいろいわれんだろ?ま、親のいうことなんて気にしないで、右から左にしときゃいいんだけどな。はっはっはーだ」
とっちゃんは子供の頃から親の言うことをきかなくて有名だった
「俺は今、羽村にすんでるんだけどさ。えっ?奥多摩のほうによく来る?まさかバイクとか言わないよね?」
とっちゃんは賢くてカンが鋭くて有名でもあった
「たまえちゃん!だめだよ、だめ!バイクは危ないよっ!俺の会社の上司もさ、バイク乗っててさ、なんていうんだっけ、あのイタリアの・・・ドガ・・ドカ?ドカティとかっていうすげーのに乗ってんだよ!しんじらんねーよ。まったくバカにつける薬はないからなぁ」
とっちゃんが薬剤師であることは有名である
「ええっ?たまえちゃんもドカティなのっ?で、何色なの?赤?黄色っ?」
とっちゃんは、バイク乗ってると言った時、最初にまず色きいてくるようなやつだということは今後有名になるかもしれない
「俺の上司のはさぁ、999とかなんとかってかいてあるんだよね。えっ?同じ型?だめだめっ!危ないよっ!しかもあんなの音おっきくてだめっ!おじさんとおばさんなんて言ってんのっ?」
とっちゃんには、さっき親のいうことなんか右から左でいいといったくせにぜんぜん話が違うじゃないか!とっちゃんのカバッ!とツッコミを入れられるようなことで有名になってほしくない
「でもまぁ、みそぎ家の鉄砲玉のたまえちゃんだからな。しょーがねーか!はっはっはーだ」
そう、たまえちゃんは鉄砲玉で有名だった
それにしてもイトコって幼なじみみたいな感じ。たまに会ってもつい盛り上がっちゃうのってやっぱり同じDNAをかぎ取るからなのかね
2004年11月12日(金)
No.154
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